実例 1
実日数と訪問回数がズレる
請求上の実日数と、実際に訪問した回数・日数の突合が合わず、返戻や再確認の対象になることがあります。
実績の抜け・重複、同日複数回の数え方、中止・キャンセルの扱いが曖昧だと、月末に数字だけ見ても原因が分かりにくくなります。
日々の実績を正として残し、請求前に「実日数」と訪問カレンダー/実績一覧を突き合わせる。ズレたら帳票の数字を直す前に、元の訪問記録を確認する。
じけい会ケアシステム
実日数と訪問回数のズレ、初療日、報告書月、はり・マッサージの取り違え、保険証・性別ミスなど、現場で起きやすい請求ミスと防ぎ方を整理します。
以下は訪問現場で実際に起きやすいミス・返戻の例です。制度や審査の取扱いは時期・地域・個別事情で異なるため、最終判断は事業所側で最新の取扱いを確認してください。
結論
返戻の多くは、月末の「帳票の押し方」だけで起きるわけではありません。日々の日付・区分・マスタのズレが請求に載った結果として返ってくることが多いです。実日数、初療日、報告書の月、はり/マッサージの取り違え、保険証や性別の誤りは、現場でも繰り返し起きやすいポイントです。
訪問請求では、似た日付項目が並び、管理が煩雑になりやすいです。
初療日、同意日、同意開始日・終了日、要加療期間・要加療期間終了日、診察日——役割が違うのに、紙やExcelだと同じ「日付」欄に見えがちです。それぞれの項目が何を意味するかを理解しないまま転記すると、同意期間や要加療のズレ、実日数の不整合のように、あとから大きな返戻につながります。
だからこそ、月末だけ頑張るより、記録と請求をつなぐ運用の中で、日付の意味を取り違えないよう管理する方が安全です。
図1
実日数と訪問回数がズレるイメージ
今月の訪問カレンダー(例)
緑=実績あり(6日)/赤=カレンダーや請求側だけ残っている日(抜け)
請求上の実日数
7日
帳票側の数字だけ先に合って見える
実際の訪問実績
6日
突合すると1日ズレる
防ぎ方の要点: 帳票の数字を直す前に、元の訪問記録(実績)を正として確認する。
図2
似ているようで違う「日付」の役割
請求で特に取り違えやすい日付です。各項目の詳しい意味は、追って現場の説明に合わせて精緻化します。
その利用者における初回の位置づけとなる日
医師から同意をもらった日。通常は同意開始日と同じだが、再同意ではズレることがある
その同意が効き始める日。先の同意がまだ有効なあいだに再同意した場合は、先の同意終了の翌日から始まる(例: 先が4/30まで有効→4/28に再同意でも開始は5/1)
その同意の期間が終わる日
要加療として扱う「期間」。実務では同意開始日からおおむね6ヶ月、と捉えることが多い
要加療期間の終わりの「日」(同意開始日+6ヶ月などで決まることが多い)
同意書に記載する診察の日
再同意の例: 先の同意が4/30まで有効なとき、4/28に新しい同意をもらうと、同意日は4/28、同意開始日は5/1(先の同意が切れた翌日)になる。初めての同意では、同意日と同意開始日はほぼ同じことが多い。
ポイント: 似た「日付」でも役割が違う。同じ欄に転記したり、別の日付の意味で上書きしたりしない。
現場で実際に起きやすい例を、色分けで整理しています。
実例 1
請求上の実日数と、実際に訪問した回数・日数の突合が合わず、返戻や再確認の対象になることがあります。
実績の抜け・重複、同日複数回の数え方、中止・キャンセルの扱いが曖昧だと、月末に数字だけ見ても原因が分かりにくくなります。
日々の実績を正として残し、請求前に「実日数」と訪問カレンダー/実績一覧を突き合わせる。ズレたら帳票の数字を直す前に、元の訪問記録を確認する。
実例 2
利用者マスタの初療日と、請求書側のカレンダー/請求対象日の見え方が一致せず、帳票の日付まわりで不整合が出ることがあります。
初療日・同意日・同意開始日・同意終了日・要加療期間など、似た日付項目が並び、どこが何を指すかの理解が浅いと転記や入力でズレやすいです。
初療日はマスタで一度正しく登録し、同意・要加療まわりの日付と混同しない。日付項目の意味を事業所内で揃えてから入力する。
実例 3
同意書と報告書を添付して施術報告書加算を算定しようとしたが、報告書の対象月が請求内容と合わず、関連してまとめて返戻になった例があります。
加算の要件は「添付があるか」だけでなく、報告書がどの期間・どの月の内容かを見られます。作成月と請求月の対応を見落とすと一気に影響が出ます。
加算を付ける前に、報告書の対象月・作成タイミングと、今回の請求対象が一致しているかを確認する。同意書の有効期間もあわせて見る。
実例 4
はりきゅうとマッサージを併用している利用者で、療養費支給申請書の種別を取り違えて請求してしまった例があります。
同じ利用者・同じ月でも様式や申請の区分が分かれます。画面や紙が似ていると、急いでいる月末に取り違えやすいです。
利用者ごとに「あん摩/はりきゅう」の登録を確認し、出力前に様式(例: 5-3 / 5-4)と申請内容が一致しているかを見る。併用は特にチェックリスト化する。
実例 5
保険者番号・記号・番号などの入力ミスは、請求そのものが通らない・返戻の典型例です。
紙の保険証と画面の転記、更新後の差し替え忘れ、類似桁の見間違いが起きやすいです。
新規登録・更新時に保険証を見ながら入力し、請求前にもう一度番号を読み上げ照合する。変更があった月は優先的に確認する。
実例 6
基本情報の性別誤りも、帳票・申請の不整合として返戻や問い合わせにつながることがあります。
マスタを一度誤ると、その後の帳票に繰り返し載ります。あとから気づきにくい項目です。
初回登録時に保険証・基本情報と照合する。返戻や照会があったら、施術内容だけでなくマスタ項目も疑う。
実例 7
転記ミスに加え、使うソフト側の不具合や表示と集計の不整合があると、日数ズレのまま請求して返戻になることがあります。
日付・回数が複数画面に分かれていると、「画面上は合って見えるが請求用の集計だけ違う」状態が起き得ます。
請求前は、実績一覧・カレンダー・請求プレビューなど複数の見え方で同じ利用者を照合する。おかしい数字は再計算や手修正の前に、元データと出力結果の差分を残す。
出力ボタンを押す前に、次だけでも確認すると返戻リスクを下げやすいです。
実日数
訪問実績・カレンダーと一致しているか
初療日・同意・要加療
初療日、同意日、同意開始日・終了日、要加療期間・終了日、診察日を取り違えていないか
報告書の月
施術報告書加算を付ける場合、報告書の対象月が今回の請求と合っているか
はり/マッサージ区分
併用ケースで様式・申請の取り違えがないか
保険証・性別
番号と基本情報が保険証どおりか
請求・帳票を実績からつなぐ機能の考え方は請求・帳票連携機能でも確認できます。
A. 帳票の見た目だけを直すより、元になった日付・区分・マスタ(保険証・性別・初療日・はり/マッサージ)を先に確認するのが早いです。原因がマスタ側なら、同じ誤りが翌月も続きやすいためです。
A. 利用者ごとに登録している施術区分と、その月に実際に行った内容、出力する様式が一致しているかをセットで確認します。月末の一括出力前に、併用ケースだけ一覧で洗う運用が有効です。
A. いずれも「日付」に見えますが役割が違います。初療日、同意日、同意開始日・終了日、要加療期間・要加療期間終了日、診察日は取り違えやすい項目です。詳しい意味は図2の整理を参照し、事業所の最新の取扱いも確認してください。同じ欄への転記は避けます。
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